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交渉会議参加 政府に要請へ 核禁条約で広島原水協

 広島県原水協は21日、広島市東区で理事会を開き、米ニューヨークの国連本部で6月15日に始まる「核兵器禁止条約」制定交渉会議に、日本と核兵器保有国の参加を求める決議を採択した。近く首相官邸や外務省、米国と北朝鮮を含む核兵器保有9カ国の大使館などに決議文をファクスやメールで提出する。

 決議文では、日本政府に対し「核保有国と非核保有国の橋渡し役を自認するならば必ず参加し、被爆国政府として核兵器廃絶のために努力を」と要請。核兵器保有国には「核抑止力という幻想から脱却し、禁止条約の締結を進めることを強く求める」とした。

 理事会には35人が出席。核兵器を禁止し、廃絶する条約を全ての国に結ぶよう求める「ヒバクシャ国際署名」の推進や、交渉会議への参加を求めるはがきを安倍晋三首相宛てに送る運動を展開するなどの活動方針を決めた。

(2017年5月22日朝刊掲載)

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