×

ニュース

広島で事前合宿 協定 県、メキシコと締結 東京五輪

 広島県、広島市、県商工会議所連合会、県体育協会とメキシコオリンピック委員会(MOC)は25日、2020年東京五輪のメキシコ選手団の事前合宿を県内で実施する基本協定を結んだ。メキシコが出場を見込む26種目を受け入れ、交流事業や練習施設の独占利用などの支援を約束する内容。一つの国の全種目の合宿誘致は珍しい。13市町が受け入れの意向を示しており、MOCは9月にも各種目の合宿地を選定する。

 広島市南区のホテルであった式典に、日本オリンピック委員会(JOC)や外務省の幹部、メキシコの駐日大使、市町の首長たち約270人が出席。広島側の4者トップとMOCのカルロス・パディージャ会長たち計8人が協定書にサインした。

 締結後、湯崎英彦知事は「選手が安心して準備し、五輪で最高の成績を残してもらうため、あらゆるサポート体制を整えたい」、パディージャ会長は「広島の平和を追求する姿勢に共感した。広島は第二のホーム」と述べた。候補地に名乗りを上げた市町の首長たちも登壇し、希望の種目や支援体制、交流事業のメニューなどをアピールした。

 県によると、選手とスタッフ計約300人の受け入れを想定。県は26日、国の財政支援がある「ホストタウン」を申請し、7月の登録完了を目指す。(胡子洋)

(2017年5月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ