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艦載機移転 開始時期 国提示なし 山口県知事会見 

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機61機の移転計画を巡り、村岡嗣政知事は14日の記者会見で、「早ければ7月以降」とされる移転開始の時期について、現時点で国側から具体的に示されていないとした。

 国は1月、山口県と岩国市に対し、移転は「2017年後半に開始予定」とした上で「早ければ7月以降、(搭載する)空母ロナルド・レーガンが横須賀に寄港する時期」と説明。一方、米軍の準機関紙・星条旗新聞によると、同空母は今月8日からオーストラリア沖で同国軍との合同演習に参加しているという。

 11日に岩国市長たちと移転容認を政府に伝えた村岡知事は「(移転時期が)決まれば早く教えていただきたいが、まだ具体的に提示はない」と述べた。

 国によると、まずE2D早期警戒機(5機)が7月以降に移転。11月ごろと来年5月ごろ、激しい騒音の主因とされるFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機の各2部隊(計48機)が移る。同年1月ごろには、EA18Gグラウラー電子戦機部隊(6機)とC2輸送機部隊(2機)が配備されるという。

 また村岡知事は次の知事選に再選を目指して立候補する意思を問われ、「現時点ではまだ考えていないが、これからよく考えたい」と述べるにとどめた。(和多正憲)

(2017年7月15日朝刊掲載)

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