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土橋に平和語らうカフェ 毎月6の付く日 被爆者が来店

 広島を拠点に若手アーティストと平和活動を進める安彦恵里香さん(38)が26日、広島市中区土橋町にブックカフェを開いた。平和記念公園に近い立地を生かし、核兵器廃絶や平和問題について自由に語れる店を目指す。

 店名は「ハチドリ舎」。燃える森にくちばしで水をかける鳥を描いた絵本「ハチドリのひとしずく」の題名から考えたという。絡み合うガジュマルの絵を壁にあしらった71平方メートルの店内は25席。地元食材を使ったランチも提供する。

 毎月6の付く日は被爆者に来てもらい、ヒロシマについて学ぶ。この8月5、6両日には「ヒバクシャ国際署名」事務局の林田光弘さん(25)=横浜市=らと核兵器禁止条約について話し合う。

 安彦さんは非政府組織「ピースボート」の旅への参加を機に平和に関心を深め、アートを通じて核廃絶を呼び掛ける。昨年末から店づくりに動き「居心地の良い空間にして声なき声が発信できる場所にしたい」と話す。火曜定休。☎082(576)4368。(山本祐司)

(2017年7月27日朝刊掲載)

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