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「脱原発活動には配慮を」 山口市、坂本氏に要請へ

 山口市の山口情報芸術センター(YCAM)が2013年度に開く10周年記念事業を統括するアーティスティックディレクターで音楽家の坂本龍一氏が「脱原発」の活動をしていることについて、市は近く坂本氏に「配慮」を求める方針を明らかにした。

 坂本氏が、7月29日投開票の知事選で「脱原発」などを掲げたNPO法人代表の飯田哲也氏を支援したことに一部の市議が反発し、問題視していた。

 12日の市議会一般質問で「坂本氏は税金を使って活動するのだから、政治活動を慎むよう申し立ててほしい」と議員が指摘。これに対し、伊藤和貴・総合政策部長は「思想言論の自由は基本的に尊重されるべきだ」とする一方「(坂本氏は)著名で影響力も大きい。記念事業が国内外から高い評価を得られるよう、本人に配慮いただくようお伝えしたい」と述べた。

(2012年9月14日朝刊掲載)

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