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ゼルボ氏 特別名誉市民 広島市が称号 CTBT委事務局長

 広島市は5日、包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会のラッシーナ・ゼルボ事務局長に特別名誉市民の称号を贈った。2015年8月の「賢人グループ」会合の広島開催など核兵器廃絶に向けた活動に貢献した。

 市役所での贈呈式で来日中のゼルボ事務局長に称号記を手渡した松井一実市長は、「会合で世界的に影響のある参加者に被爆の実相と平和への思いを伝えることができ、非常に有意義だった」と功績をたたえた。ゼルボ事務局長は「よみがえる力と勇気を持った広島市民と特別な絆を持てて光栄。核実験の禁止に今後も尽力したい」と述べた。

 ゼルボ事務局長は、オーストリアにある国連ウィーン事務所の常設原爆展開設にも協力。6日、市の平和記念式典に参列する。市の特別名誉市民は38人目。(野田華奈子)

(2017年8月6日朝刊掲載)

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