ニュース

　米海兵隊岩国基地（岩国市）へ米海軍厚木基地（神奈川県）の空母艦載機６１機が移転する計画の第１陣として、Ｅ２Ｄ早期警戒機が９日正午すぎ、岩国基地に到着した。来年５月ごろまでに４機種が段階的に配備され、同基地の所属機は約１２０機となり、東アジアで最大級の米軍基地となる。

　この日午後０時４０分ごろからＥ２Ｄ４機が順次、同基地滑走路の南側から進入して着陸。いずれも岩国錦帯橋空港に近い駐機場に移動して停止した。岩国市によると、別の１機が正午ごろ、厚木基地を離陸した。

　移転については、地元の岩国市や周辺自治体、山口県が６月までに受け入れを表明していた。今後、ＦＡ１８スーパーホーネット戦闘攻撃機４８機などが配備される。

　米軍側は当初、移転開始を広島原爆の日である「８月６日ごろ」と通告し、広島県や広島、廿日市、大竹各市などが自粛を求めていた。山口県と岩国市は原爆投下時間の同日午前８時１５分に加え、９日午前１１時２分の長崎原爆の投下時間の飛行自粛を要請していた。