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核廃絶 若者が議論 ひろしまジュニア国際フォーラム 30ヵ国・地域から85人

 広島県内と海外の高校生が国際平和について議論する「ひろしまジュニア国際フォーラム」(県主催)が17日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。昨年に続き2回目で、日本を含む30カ国・地域から計85人が参加。核兵器廃絶や平和構築について意見を交わし、19日に平和実現に向けたメッセージ「広島宣言」をまとめる。

 基調講演では、日本の佐野利男・前軍縮大使が「国際社会から見た日本とその進路」と題し話した。北朝鮮の核開発などの情勢に触れ「日本は国民が思う以上に大国と見なされている。東アジアの安定など、国際社会で知恵を出すことが期待されている」と述べた。

 国連広報センター(東京)の根本かおる所長と一般社団法人CSOネットワーク(同)の黒田かをり事務局長も、貧困や差別などの撲滅に若い世代が果たす役割などについて話した。

 18日は非公開で、核兵器廃絶と復興・平和構築についてグループ討議。19日午後3時~4時半は一般公開し、3日間の討議内容や、平和な世界の実現に向けた決意を盛り込んだ「広島宣言」を発表する。20日に参加者が宮島(廿日市市)を観光して閉幕する。

 カンボジアから参加したスーン・リエンさん(16)は「討議では平和構築には教育と道徳が大事だと提案したい」と話していた。(明知隼二)

(2017年8月18日朝刊掲載)

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