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オスプレイ配備に反対し集会 原水協・禁 都内で学習会や討論

 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場への配備に反対し、日本原水協、原水禁国民会議などが20日までに都内で相次いで集会を開いた。

 原水協の学習会は20日夜にあり約100人が参加した。安全保障問題研究者の新原昭治さんが講師を務め、日米安保条約や「核密約」などにより、事前協議の対象が核兵器の「持ち込み」に限られた経緯を紹介。裏を返せば「米軍の行動の99・99%が野放しにされた」と話し、政府がオスプレイ配備に反対できない背景になった可能性を指摘した。

 原水禁などの実行委員会は19日夜に集会を開催。約300人を前に、反基地運動団体などの4人がパネル討論などをした。

 神奈川県の市民団体「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の新倉裕史さんは、オスプレイの低空飛行訓練で「人口密集地を回避」などとした日米の合意に関し、1999年にも同様に合意しながら守られていない実態を批判。基地監視団体リムピースの金子豊貴男共同代表も「オスプレイ配備の反対と併せ、米軍機の低空飛行訓練中止の運動を」と呼び掛けた。(岡田浩平)

(2012年9月21日朝刊掲載)

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