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案内板や解説「工夫を」 原爆資料館の有識者検討会議

 広島市が大幅改修を予定する中区の原爆資料館の展示見直しを助言する有識者検討会議(今中亘委員長、11人)は24日、同館東館で会合を開いた。3月にまとめた基本設計を踏まえ具体的な展示内容について議論を始めた。

 市の委託業者が提案した「失われた人々の暮らし」「8月6日の惨状」など14の展示コーナーと、コーナーごとにある計32の解説項目を中心に意見を交わした。

 コーナーの趣旨を説明する案内板や、展示に付ける解説に議論が集中。基本設計では、館内表示の多言語化を掲げる。委員からは「案内板が文字ばかりでは来館者の興味を引かない」「掲示物は見えやすいよう配色に工夫を」などの意見が出た。

 検討会議は本年度、あと2回の会合を開く。11月の次回会合ではコーナーごとに置く展示資料を検討するほか、委託業者が見学ルートの導入部に設置する新たなパノラマ模型のサンプルを示す。

 市は本年度中に詳細な実施設計をまとめる予定でいる。2014年度から改修工事に入り、18年度の全面オープンを目指す。(田中美千子)

(2012年9月25日朝刊掲載)

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