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山口知事 議会でオスプレイ試験飛行「遺憾」

 山口県の山本繁太郎知事は24日の県議会代表質問で、米海兵隊岩国基地で始まった垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの試験飛行について、県民の安全性への懸念が払拭(ふっしょく)されていないとして、「誠に遺憾」という見解をあらためて示した。

 山本知事は森本敏防衛相の3度の来県などを「政府には真摯(しんし)に対応してもらった」と評価したが「(モロッコや米国での事故で)人為的ミスが起きた原因が不明なまま、再発防止策は指揮監督や訓練の徹底が中心となっており、具体性に欠け、不十分だ」と指摘した。

 また、知事は10月6日に期限を迎える上関原発の建設予定地の公有水面埋め立て免許についても答弁。国のエネルギー政策での新規原発の位置付けや、同原発の土地利用計画が不透明として「中国電力から延長申請があったとしても認めることはできない」と従来の姿勢を強調した。

 知事は、答弁後の取材で、免許の失効について「中電が延長申請しないと失効するし、あった場合でも県は延長許可は出せない」と述べ、中電の動向を注視する構えをみせた。(金刺大五)

(2012年9月25日朝刊掲載)

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