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厚木基地へ再飛来 確認 地元自治体 岩国移転の艦載機

 米海軍厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転計画で、8月9日に岩国に移転したE2D早期警戒機が厚木へ再飛来し、訓練もしていたことが1日、分かった。地元自治体によると、8月末までに5日間の飛来を確認したという。

 神奈川県大和市によると、8月9日の移転開始以降、少なくとも同月17、22、28~30日の5日間、市職員が目視でE2Dとみられる機影を確認。同月29日には、2機が厚木基地滑走路で離着陸訓練を繰り返す様子を地元の市民団体が撮影した。

 在日米海軍司令部(同県横須賀市)は中国新聞の取材に「必要な訓練で来た」としたが、具体的な目的や期間は明らかにしていない。同司令部は同月18日、岩国基地へ移転後の艦載機について「訓練などで折に触れ厚木基地を使用する」と発表していた。

 同県の市民団体「厚木基地を考える会」の矢野亮代表は「移転開始から1カ月足らずで再び訓練が始まった。本当に厚木の負担軽減につながるのか」と疑問を呈している。(和多正憲)

(2017年9月2日朝刊掲載)

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