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「大和」に25ミリ連装機銃 きょう映像公開 搭載の記録なく 呉市調査

 呉市が実施した戦艦大和の潜水調査で得た映像を分析した結果、搭載されていた記録がない25ミリ連装機銃が載っていたことが分かった。大和ミュージアム(呉市宝町)の戸高一成館長は「3連装機銃の生産が追い付いていなかった可能性もある」とみる。同館で開催中の企画展の一部入れ替えに伴い、13日から映像を紹介する。

 連装機銃は、艦首部分の北側約120メートルの海底で見つかった。砲身2本を備え、前方に波よけの覆い「ブルーワーク」がある。戸高館長たちは口径なども手掛かりに連装機銃と断定した。

 大和は対空能力を強化するため、小回りがきく3連装機銃を増設。沖縄特攻の直前には52基を備えていたと資料に残るが、今回の連装機銃の記録は見つかっていない。

 戸高館長は「当時、残っている艦船には3連装機銃をどんどん載せようとしていた。生産が間に合わず、在庫があった連装機銃で補ったのかもしれない」と推測。「大和の姿については未解明な点がまだまだ残っていることを、今回の発見は示している」という。

 企画展は13日から、連装機銃の写真や映像を展示。主砲発射の仕組みを映像で紹介し、艦橋にあった15メートル測距儀の写真なども並べる。11月27日まで。(今井裕希)

戦艦大和と潜水調査
 戦艦大和は1941年に呉市で建造され、45年4月の沖縄特攻で米軍機の攻撃を受けて沈没。長崎県五島市の男女群島南176キロに位置する東シナ海の深さ約350メートルの海底に眠る。この海域に呉市は2016年5月10~27日、民間の調査船を派遣。無人潜水探査機を遠隔操作で潜らせ、写真約7千枚とデジタル映像約50時間分を撮影。レーダーなどで計測もした。

(2017年9月13日朝刊掲載)
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