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島根原発の安全評価継続 中電方針

 中国電力は27日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)1~3号機で実施中の安全評価(ストレステスト)について、継続実施する方針を明らかにした。原子力規制委員会は稼働の判断に関し、テストを審査せず参考扱いにとどめる考えだが「判断材料の一部にはなる」とみている。

 松江市で取材に応じた島根原子力本部の古林行雄本部長が明らかにした。古林本部長は「規制委はテストを含めたチェックをするはず。無駄にはならない」と説明。規制委が稼働の判断に向け今後10カ月以内に定める新たな安全基準にも「真摯(しんし)に対応する」と述べた。

 政府が再稼働の判断材料としていたテストの1次評価について中電は、定期検査中の2号機分を8月に提出。同じく定期検査中の1号機は原子炉建物内のクレーン耐震化工事を終えた12月以降の提出を見込む。全原発が対象の2次評価は1~3号機で実施中だが、提出時期は未定。(樋口浩二)

(2012年9月28日朝刊掲載)

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