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南スーダン復興 「広島」学び探る 政府関係者ら

 内戦が続く南スーダンから政府や非政府組織(NGO)の職員たち25人が6日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、戦後復興の歩みを学んだ。国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所が企画した研修の一環。

 20~50歳代の参加者は雨の中、園内を巡り、原爆ドームなどを見学。原爆資料館でも展示に見入った。非暴力を訴えるNGOスタッフのフローラ・ラティオさん(29)は「多くの犠牲と苦しみの記憶を伝える場所が、南スーダンにも必要だ」と感想を話した。

 一行は広島には5~13日に滞在。高校生との交流や、復興をテーマにした講話を聞くなどして自国の再建を考える。南スーダンは2011年にスーダンから独立分離した。研修は全4回で、8月に首都ジュバで開始。リーダーシップの取り方や起業に関しても学んでいる。

(2017年10月9日朝刊掲載)

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