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被爆翌年の演奏会 情報提供呼び掛け 広島のNPO法人に新聞広告賞

 第44回中国新聞広告賞の贈賞式が12日、広島市中区の中国新聞ビルであった。グランプリのNPO法人音楽は平和を運ぶ(中区)をはじめ、受賞作品5点の広告主や広告会社、制作者の代表が、中国新聞社の岡谷義則社長から盾などを受け取った。

 グランプリは、2月16日付朝刊に掲載された、音楽は平和を運ぶの「昭和21年2月、広島の『未完成』」。原爆投下の半年後、広島で演奏されたシューベルトの「未完成」の楽譜を掲載し、その演奏会に関する情報提供を呼び掛けた。

 上野谷拓也専務理事は「電話や手紙で20件を超える情報が寄せられ、貴重な記憶をたどれた。来年7月には4回目の『人の心に平和のとりでを築くコンサート』を開く。多くの人と感動を共有したい」と話した。

 応募作品30点から選んだ。受賞した5点は「新聞広告の日」の20日付朝刊で紹介する。(二井理江)

(2017年10月13日朝刊掲載)

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