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同型機飛行停止 要請を ヘリ炎上 県に山口の9市民団体

 沖縄県で米軍の大型輸送ヘリコプターCH53Eが不時着、炎上した事故で、山口県内の九つの市民団体は19日、同型機がこれまで米海兵隊岩国基地(岩国市)に飛来しているのを受け、山口県に国や米側へ飛行停止を求めるよう要請した。県は「国の責任で判断すべきもの」として県単独で要請する考えはないとした。

 CH53Eヘリは米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属。11日の事故後、米軍は同型機を飛行停止としたが、18日に再開した。岩国市によると、事故前の8、9月にも岩国基地に同型機が飛来したのが確認されている。

 市民団体は「岩国でも起こり得る事故だ」として、同型機の飛行停止を求める村岡嗣政・山口県知事宛ての要請書を提出。同県岩国基地対策室は、事故後に国が飛行停止を求めた経緯を踏まえ「県が飛行停止を求める考えはない。国や米軍で原因究明、再発防止に努めてほしい」と述べた。(和多正憲)

(2017年10月20日朝刊掲載)

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