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火炎弾訓練で「安全考慮した」 米軍側、防衛省に回答

 広島県北広島町上空で米海兵隊岩国基地所属の米軍機が火炎弾「フレア」射出訓練をした問題で、県は9日、米軍側から防衛省に対し、訓練に関する回答があったことを明らかにした。米軍側は「模擬のフレアを使用した訓練で、公共の安全に妥当な考慮を払って行った」と説明している。県は10日、地域政策局長が防衛省と外務省を訪問し、陸地上空での訓練中止を米軍側に求めるよう要請する。

 中国四国防衛局の職員が8日、県庁を訪れ、米軍側の回答を説明した。回答によると、訓練はFA18ホーネット戦闘攻撃機2機が参加し、地上225メートルで実施。模擬のフレアを発射したが、地上に影響はなかった。実際のフレアと比べて燃料が少なく、燃焼して2、3秒で消滅したとしている。

 訓練の目的は「実際の戦闘状況で敵のミサイルなどの脅威に即座に対応するため。パイロットと乗組員の生命を守るために不可欠」と説明している。  県国際課は「県民の安心安全を守る観点から国とともに訓練中止を求めていく」としている。

(2017年11月10日朝刊掲載)

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