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岩国 F35さらに3機 残り3機も近く到着

 米海兵隊のステルス戦闘機F35B3機が9日、岩国市の米海兵隊岩国基地に新たに到着した。アジア太平洋地域を重視する米国の「リバランス政策」の一環で、米国外初だった1月の10機に続く配備。残る3機も近く到着する見通しで、計16機体制が整う。

 F35Bは3機編隊で基地上空に飛来し、旋回後、午後2時55分までに順次着陸した。今後着く3機とともに、既に岩国基地を離れているAV8Bハリアー攻撃機8機と入れ替わる。6機は当初、8月に到着する予定だった。

 岩国市や山口県は、中国四国防衛局から到着時期を伝えられた8日、米軍機の事故などが相次ぐ状況を踏まえ、安全対策の徹底などを米側に求めるよう同防衛局に要請している。

 1月に来た10機は、FA18ホーネット戦闘攻撃機12機と交代。緊張の続く北朝鮮情勢を受け、8、9月には航空自衛隊や韓国軍との共同訓練にも参加した。

 岩国基地への空母艦載機移転計画では、来年5月ごろまでにFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機48機など計61機が配備される。完了すれば所属機はF35Bの部隊なども含めて約120機に倍増し、極東最大級の米軍基地となる。(松本恭治、堀晋也)

(2017年11月10日朝刊掲載)

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