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米軍火炎弾訓練中止実現を要請 防衛・外務省に広島県

 広島県北広島町上空で米海兵隊岩国基地所属の米軍機が火炎弾「フレア」射出訓練をした問題で、県は10日、陸地上空での訓練中止を米側に引き続き求めるよう、防衛省と外務省に要請書を提出した。低空飛行訓練を巡っても、中止を求め、騒音測定器を増設するよう要請した。県によると、防衛省は本年度中に測定器を2カ所増設する考えを明らかにしたという。

 県の小寺洋地域政策局長が両省を訪問。フレア射出が地域住民の不安を招いたと指摘し、訓練中止が実現するよう求めた。防衛省の担当者は「安全面に最大限の配慮を要請し、陸地上空で不安を与える訓練をしないよう今後も求める」と答えたという。

 また、本年度上半期の低空飛行訓練の目撃件数が814件と、前年度同期の603件を上回った現状を報告。岩国基地への空母艦載機移転計画に伴い、国の騒音被害対策なども求めた。

 県内で、岩国基地に近い大竹、廿日市、江田島の3市以外に国が設置している騒音測定器は現在、北広島町の1カ所。増設場所は今後、防衛省と県、関係市町で調整するという。

(2017年11月11日朝刊掲載)

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