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「原爆の図」継承で功績 谷本清賞 丸木美術館に贈呈

 公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(広島市佐伯区)は12日、埼玉県東松山市の「原爆の図丸木美術館」を運営する同名の公益財団法人に、第29回谷本清平和賞を贈った。広島市中区の広島工業大広島校舎で贈呈式があった。

 同館は1967年に開館。安佐北区出身の画家丸木位里さん(01~95年)と妻の俊さん(12~2000年)が、原爆投下の数日後に広島入りした体験を基に共同制作し、被爆の惨状を描いた連作「原爆の図」などを所蔵、公開している。

 贈呈式で同法人の岡村幸宣専務理事(43)が同センターの鶴衛理事長(60)から表彰状などを受け取った。受賞スピーチで岡村専務理事は「原爆の図は(差別、偏見など)現代の普遍的な問題につながる絵画」と解説。若者たちに現代の理不尽さに気付かせ、命を守るきっかけになると訴えた。

 式後の報道各社の取材では、作品の保存に適した新館の建設計画に触れて「受賞によって原爆の図がより広く知られ、支援の輪が広がれば」と期待した。(城戸良彰)

(2017年11月14日朝刊掲載)
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