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復興期の暮らし身近に 平和アパート見学会に20人

 戦後に建築され、老朽化により広島市が解体を予定する中区昭和町の平和アパートの見学会が12日あった。20人が参加し、復興期の暮らしに思いをはせた。県の「たてものがたりフェスタ2017」の一環。

 参加者は、原爆詩人の峠三吉(1917~53年)が晩年に暮らした3号棟で、同じ間取りの空き室を見学。建築物の魅力を紹介する市民団体の高田真代表の案内で、コンクリート製の天井や畳の生活に合わせて低めに設けられた窓などを見た。

 平和アパートはいずれも鉄筋4階建てで3棟ある。計72戸のうち56戸に入居。現代のマンションに至る過渡期の間取りを見られる数少ない建築物という。参加した南区の郵便局員、峯直哉さん(47)は「ちょっとしたデザインの遊びがいい。一部でもいいので保存してほしい」と話していた。(仁科裕成)

(2017年11月14日朝刊掲載)
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