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地上イージス萩配備か 政府、むつみ演習場検討

 北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛(BMD)の新規装備として導入予定の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」について、政府が萩市の陸上自衛隊むつみ演習場への配備を検討していることが15日、分かった。

 関係者によると、北朝鮮の弾道ミサイルへの迎撃に備え、日本海側に立地し、敷地の広いむつみ演習場に配備する方向で検討しているという。中国四国防衛局は「現時点で情報を把握しておらず、コメントできない」としている。

 イージス・アショアは、海上自衛隊のイージス艦のミサイル防衛能力とほぼ同じ機能や施設を地上に設ける。山口、秋田両県に計2基を分散配備し、それぞれ西日本と東日本を防護範囲とする想定という。

 防衛省はまた、山陽小野田市の海上自衛隊岩国基地(岩国市)の山陽受信所跡地への宇宙空間の監視レーダー施設整備も計画。同施設は、米軍や宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、24時間体制で宇宙ごみや外国の不審な人工衛星などを監視する。

 いずれも来年度当初予算案に関連費を盛り込む予定で、2023年度の運用開始を目指している。(和多正憲)

(2017年11月16日朝刊掲載)

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