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[変わる岩国基地] 地域貢献「良い形で達成」 在日米海兵隊統括の司令官

 在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍(司令部・沖縄)司令官で在沖米軍トップを兼ねるニコルソン中将が16日、沖縄県うるま市の米軍キャンプ・コートニーで記者会見した。米海兵隊岩国基地(岩国市)について、基地滑走路を使った民間機の運航などによる地域貢献の成果を強調した。

 同司令官は、岩国基地への空母艦載機移転に伴う野球場や米軍家族住宅の建設に言及。民間機運航についても触れ「地域との協力関係という意味で、良い形で達成できた」と述べた。

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの重大事故発生率が、普天間飛行場(同県宜野湾市)への配備前の2012年4月時点と比べ約1・7倍に上昇したとされることについては「事故が操縦士に起因するのか機械的な故障なのかはっきりしない」と説明。岩国基地を出発した同機が大分空港(大分県国東市)に緊急着陸したことなどについては「(同機は)先端技術を持っている。負傷者もおらず、その後、問題を特定して解決した」と述べた。

 北朝鮮による弾道ミサイル発射には「日米の国民に対する北朝鮮の脅威は本物だ」と強調。即応体制維持のための訓練には騒音問題などの「代償」が伴うとした。米軍機による基地周辺での騒音問題などの基地負担について「地域社会に悪影響を与えることがあり、申し訳なく思っている」とも述べた。(馬上稔子)

(2017年11月17日朝刊掲載)

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