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対話 「非核化を目的に」 北朝鮮問題 国連事務総長が会見

 国連のグテレス事務総長は14日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。北朝鮮の核問題を巡り、誤解によっていつの間にか軍事衝突に陥る危険があると指摘し、朝鮮半島の非核化のため「意味ある対話の条件づくりが急務だ」と述べた。

 対話の在り方については「非核化という目的を持ったものでなければならない」と強調し、対話のための対話は意味がないとの認識を示した。自身の訪朝の可能性を問われると「有益ならば、いつでもどこでも行く用意がある」と語った。

 被爆者に関しては「核なき世界」をという目標を共有しているとし、国連事務総長の立場で広島と長崎を訪問することへの意欲を示した。

 記者会見に先立ち上智大で講演し、日本が提唱している「人間の安全保障」の取り組みが紛争や気候変動、難民・移民などの問題を予防する上で「決定的に重要な概念だ」と訴えた。

(2017年12月15日朝刊掲載)

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