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折り鶴ノート 海外の子に 県中小企業家同友会有志 無償配布始める

 広島県中小企業家同友会の有志が、平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像にささげられる折り鶴の再生紙を使った「折り鶴ノート」を海外の子どもたちに無償で配る事業を始める。平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の加盟都市などに呼び掛け、核兵器のない世界を願う輪を次世代に広げる。

 ノートはB5判、40ページ。うち6ページを割いて、像のモデルで、被爆後に白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんや、回復を願って作り続けた折り鶴を紹介。原爆投下直後の市内の写真なども載せる。鶴の折り方を図入りで解説し折り紙も1枚はさむ。他のページは罫線が入った学習用仕様になっている。

 同友会で地域貢献を模索する中、被爆地からの平和発信と折り鶴の再生に着目。昨年11月に任意団体「ピース マインズ ヒロシマ」を設立した。既に3カ国の自治体から申し込みがあり、計900冊を無償で送る予定という。県内外の企業の協賛や個人の寄付を募り、ノートの製作や発送の費用に充てる。

 佐々木さんと幟町小(中区)で同級生だった川野登美子代表(75)=中区=は「子どもの時に核兵器の悲惨さや平和について考える機会があれば、大人になってもきっと心に根付く。さざ波のように広げたい」と話す。同団体☎082(241)6006=県中小企業家同友会内。(野田華奈子)

(2018年1月12日朝刊掲載)
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