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22日から訪欧 広島市長 NPT準備委へ

 広島市の松井一実市長は17日の記者会見で、22日から9日間の日程で欧州に出張すると発表した。スイス・ジュネーブの国連欧州本部で23日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第2回準備委員会に出席。スピーチや各国政府関係者との面会を通じて、NPTの核軍縮の義務を実行するよう訴える。

 再検討会議は5年に1度で次回は2020年。準備委は同会議に向け、各国が核軍縮の現状などを議論する。松井市長は25日に非政府組織(NGO)枠でスピーチ。核超大国米国や昨年7月の核兵器禁止条約制定を主導したオーストリアの政府関係者らと面会する。

 松井市長は会見で「(核軍縮の)義務を果たす延長線上に核兵器禁止条約があるという考え方を多くの為政者に届けたい」と説明。スピーチで、平和首長会議(会長・松井市長)の活動を伝える考えも示した。

 また、松井市長は27~29日、フランスのパリ市とスペインのゲルニカ・ルモ市も訪問。広島で被爆したイチョウの種から育てられた苗木の植樹式などに出席する。

(2018年4月18日朝刊掲載)

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