×

ニュース

ブラジル議長 批准に前向き 核禁止条約 広島を訪問

 ブラジルのエウニシオ・ロペス・デ・オリヴェイラ上院議長(65)が19日、平和記念公園(広島市中区)を初めて訪れ、原爆被害の実態に触れた。核兵器廃絶の必要性を強調し、昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約が同国で批准される見通しを示した。

 原爆慰霊碑に花輪をささげた後、原爆資料館を見学。志賀賢治館長の案内で広島の街の壊滅を伝えるCGなどに見入った。芳名録に、「73年前に起きたことが二度と繰り返されないように」などと記した。

 ブラジルは禁止条約の採決で賛成し、既に署名もしたが、国会の承認などにより加盟を確定させる批准はまだ。オリヴェイラ議長は記者団に「国として核兵器廃絶を望んでいる。(批准は)政府から議会に書類が来れば、すぐになされると考えている」と述べた。

 参院の招きで14日に来日。広島は本人の希望で訪れた。(水川恭輔)

(2018年4月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ