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　米軍岩国基地（岩国市）への厚木基地（神奈川県）からの空母艦載機移転を受け、市民団体による「原爆ドームの上空を米軍機が飛ぶことを許せるか」と題したシール投票が４日、広島市中区の平和記念公園であった。

　広島市内で米軍機の低空飛行訓練の目撃や騒音の苦情が増加傾向にあることから、「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」（廿日市市）が企画。会員１９人が元安橋で市民や観光客に協力を呼び掛けた。

　約１時間で５１９人が模造紙に賛否のシールを貼った結果、「許さない」４６８人、「許す」２４人、「分からない」２７人だった。

　西区の主婦松村光代さん（３９）は「平和の象徴の地で、戦争を連想させられるのは嫌だ」と、「許さない」に投票。「許す」を選んだ佐伯区の高校１年笹山弘太さん（１５）は「北朝鮮の核開発の脅威は消えていない。仕方ない」と話した。

（２０１８年５月５日朝刊掲載）