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FCLPを「数日延長」 岩国市などに防衛局伝達

 中国四国防衛局は11日、米軍岩国基地の空母艦載機が、東京・小笠原諸島の硫黄島で実施している陸上空母離着陸訓練(FCLP)の終了が当初予定した13日から数日程度延びると、岩国市と山口県に伝えた。米軍の運用上の理由という。天候不良などで硫黄島を使えない場合の予備施設として、岩国など国内3基地を指定した期間も同様に延長される。

 市と県は防衛局に対し、延長後の訓練期間が分かり次第、速やかに情報提供することや、岩国基地を使わず硫黄島でFCLPを完了するよう米側に要請することを求めた。

 FCLPは、滑走路を空母の甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練。防衛局によると、3日から始まり、FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機など移転した艦載機の全4機種が参加する。FCLP後、今月中旬から下旬にかけて4日間程度、着艦資格取得訓練(CQ)が九州沖で行われる予定となっている。(松本恭治)

(2018年5月12日朝刊掲載)

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