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広響定演に被爆ピアノ バーンスタイン生誕100年記念 25日

 広島交響楽団は、25日に広島市中区の広島文化学園HBGホールである第380回定期演奏会で、原爆により19歳で亡くなった広島の女子学生、河本明子さんの遺品の被爆ピアノを使用する。広島とゆかりのある米国の音楽家、故レナード・バーンスタインの生誕100年を記念するプログラムで、音色に平和のメッセージを託す。

 「明子さんのピアノ」は、約100年前の米国製アップライト(縦型)ピアノ。演目のうち、第2次世界大戦末期をテーマにしたバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」(1949年)の終盤、楽団員がこのピアノを奏で、ソリストによるメインのピアノ演奏と掛け合う。広響が定演で被爆ピアノを使うのは初めて。

 バーンスタインは被爆40年の1985年に広島市で開かれた「広島平和コンサート」で指揮をしている。ピアノを所有する市民グループ「HOPEプロジェクト」(佐伯区)の二口とみゑ代表は「定演当日は偶然にも明子さんの誕生日。原爆で命を絶たれた若者の思いとも重ね、演奏を聴いてもらえれば」と期待する。

 同定演は中国新聞社などの主催で午後6時45分開演。(西村文)

(2018年5月16日朝刊掲載)
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