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「ゴールは核廃絶」 高校生平和大使 国会内で活動報告会

 核兵器廃絶を求める署名を国連機関に届けている高校生平和大使が今年のノーベル平和賞候補となったのを受け、大使である福山市の英数学館高3年船井木奈美さん(17)たちによる活動報告会が7日、国会内であった。

 経験者と就任予定者を含め、高校生11人と大学生6人が出席。船井さんは、平和賞の選考主体であるノルウェーのノーベル賞委員会を3月に長崎市の活水高3年中村涼香さん(17)と訪ね、大使の活動内容を説明した経験を報告。「あらためて誇りを持てた。平和賞をゴールにするのではなく核兵器廃絶に向けて地道に頑張りたい」と語った。

 平和大使はインドとパキスタンの核実験をきっかけに1998年にスタート。広島、長崎の市民たちでつくる大使派遣委員会から、スイスの国連欧州本部での軍縮会議などに派遣され、署名を届けている。

 平和賞申請の推薦人となった国会議員は計25人で、中国地方選出では公明党の斉藤鉄夫氏(比例中国)と国民民主党の柳田稔氏(参院広島)が名を連ねている。(武内宏介)

(2018年6月8日朝刊掲載)

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