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オバマ氏折り鶴 厚労省で展示へ 来月「見学デー」

 厚生労働省は、米国のオバマ前大統領が広島市を訪れた際に同市へ贈った折り鶴を借り、8月2日に省内で展示する。毎年夏に開催しているイベント「こども霞が関見学デー」に訪れた小中高生に見てもらい、市が養成した被爆体験伝承者が講話する場も設ける。

 オバマ氏から贈られ、原爆資料館(広島市中区)が所蔵する4羽のうち1羽を展示する。省内の会議室に置くショーケースに入れ、午前と午後の2回に分けて、公募に応じた各50人の子どもに公開する。原爆の熱で変形したガラス瓶や被爆者が身に着けていた腕時計のレプリカなど、同館の被爆関連資料も並べる。

 オバマ氏の折り鶴を広島、長崎の原爆資料館以外で陳列するのは国内では初めて。同省被爆者援護対策室の簑原哲弘室長は「あの日の記憶は世代を超えて伝えていく必要がある。参加者には、折り鶴に込められた平和のメッセージも感じてほしい」としている。

 希望者は往復はがきで同対策室に申し込む。25日必着。厚労省☎03(5253)1111(代表)。

(2018年7月13日朝刊掲載)

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