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核廃絶 世代超え継承 原水禁 長崎大会始まる

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は7日、広島市から長崎市へ舞台を移し、3日間の日程で長崎大会を始めた。開会総会は、1700人(主催者発表)が参加。平和活動に取り組む国内外の若者も登壇し、核廃絶を誓った。

 長崎で被爆した原水禁の川野浩一議長があいさつし、核兵器禁止条約に反対する日本政府を批判。「被爆者も力を振り絞る。核も戦争もない21世紀を求め、共に頑張ろう」と呼び掛けた。

 海外ゲストの一人、ドイツ・緑の党のベーベル・ヘーン氏は「原子力の民生利用と核開発はコインの裏表の関係だ」と指摘。ドイツは2022年までの脱原発を決め、再生可能エネルギーへの移行を進めているとして「ノーモアフクシマ。今こそ脱原発を」と訴えた。

 来賓の田上富久長崎市長は「被爆者が高齢化する中で大事なのは、核兵器が使われたらどうなるか、世代を超えて伝え続けることだ」と強調。高校生平和大使たち若者110人が「被爆者の思いを世界へ発信する」「同世代にも働き掛ける」と宣言した。

 同市では、日本原水協などの世界大会・長崎も8、9日にある。(田中美千子)

(2018年8月8日朝刊掲載)

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