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ピッチでつなぐ 2被爆地の願い サンフレ・長崎 ピースマッチ

 被爆地を本拠とするJ1サンフレッチェ広島とV・ファーレン長崎によるリーグ戦が11日、広島市安佐南区のエディオンスタジアム広島であった。恒久平和と核兵器廃絶の願いを込め、「ピースマッチ」と名付けた一戦には今季最多の2万285人が集い、サッカーが楽しめる平和な社会の尊さをかみしめた。

 聖火台がともされた中、広島と長崎の選手が、広島原爆の日の「86」と長崎原爆の日の「89」の背番号がそれぞれ入った平和祈念ユニホームで入場。広島、長崎の両被爆者とJリーグの村井満チェアマンから激励の握手を受け、黙とうをささげて試合に臨んだ。

 広島の久保允誉会長は「鎮魂の思いを込めて平和をアピールしたい」と強調。長崎の高田明社長は「二つの力が一緒になれば平和の言葉を世界に発信できる」と呼び掛けた。

 試合は広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長がキックイン。広島が2―0で勝利した。(川手寿志)

(2018年8月12日朝刊掲載)

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