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戦争の犠牲 忘れまい 追悼式に600人 冥福祈る

 庄原市戦没者追悼式・平和祈念式典が22日、同市西本町の市民会館で営まれた。遺族や市民約600人が、地元出身の戦死者2923人の冥福を祈った。

 木山耕三市長が「先の大戦から学んだ教訓を心に刻み、平和の尊さを次の世代に伝えていかなければならない」とあいさつ。その後、全員で黙とうし、市戦没者遺族会の井沢聖昭会長は「多くの人々が戦争で犠牲になった歴史を忘れないでほしい」と述べた。

 本村町の森永育正さん(78)は、父正さん=当時(36)=を1943年に戦地で亡くした。「幼かった私は父との思い出が全くない。同じような思いをする人が二度と出てほしくない」と話した。

 峰田小の児童による平和の誓いや市民による原爆詩の朗読もあった。(伊藤友一)

(2018年8月23日朝刊掲載)

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