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電磁波調査 入札を公告 防衛省

 防衛省は31日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県への配備計画に関し候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)での電波環境調査の一般競争入札を公告した。地元の要請で入札手続きを延期した地質・測量調査と併せ、12日に開札する。

 萩市と隣接する阿武町の全域が対象。演習場周辺の通信施設や住宅などの配置を確認し、レーダーが発する電磁波の人体や環境への影響を調べる。もう一つの候補地の陸自新屋演習場(秋田市)でも実施。地質・測量調査とともに本年度中に調査を終える予定。

 地質・測量調査の入札を巡っては防衛省が地元の反発を受け、当初8月2日だった開札日を延期。地元住民からは電磁波による健康被害や水源などへの影響を懸念する声が強い。同省は「仮に不適の結論なら候補地を見直す」としている。

 山口県の村岡嗣政知事は「地元住民の理解が得られるよう調査内容を含め丁寧で分かりやすい説明をしてほしい」とのコメントを発表した。

(2018年9月1日朝刊掲載)

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