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現地調査を萩市長容認 地上イージス

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画を巡り、候補地のある萩市の藤道健二市長は4日の市議会定例会で、配備先決定に向けた現地調査を「やむを得ない」として容認する考えを表明した。国は12日に業者選定の一般競争入札を開札し、調査に入る見通し。

 藤道市長は現地調査について「そもそも配備を前提としたものでなく、適地かどうかを調査するもの」とした上で「周辺環境への影響の有無を具体的に住民に説明するためにも必要なもの」と理解を示した。

 一方で「住民の不安や懸念は解消されていない」と指摘。調査前の現地での住民説明▽地元対応のための防衛省職員の現地への常駐―などを国に文書要請する考えを示した。

 候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)での現地調査を巡っては、同市と同県阿武町が8月2日予定の開札延期を国に要請。国が9月12日に延期し、再度の住民説明会開催に応じた。花田憲彦町長も8月28日、調査を容認する意向を示している。(和多正憲)

(2018年9月5日朝刊掲載)

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