×

ニュース

地上イージス 現地説明 萩の演習場で初 来週にも調査

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画で、防衛省は12日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)内で報道陣に現地説明会を開いた。15日まで地元の萩市、阿武町の住民や議員向けにも順次開催。来週にも配備地決定に向けた調査に入る。

 現地説明会は演習場(約198ヘクタール)の現状や調査内容を理解してもらうため初企画。この日は萩市議会も招いた。演習場を見渡せる標高550メートルの高台で同省職員が地質・測量や電波環境調査の概要を説明した。

 同省によると、今月中旬にも地質・測量調査に入り、11月中旬に敷地内のボーリングに着手。電磁波の影響をみる現地調査は来年2月に始める。いずれも本年度末までに結果をまとめ、2019年度に適地かどうかを判断するという。

 また同日、萩市と阿武町で4度目の住民説明会も始まった。初日は阿武町であり、花田憲彦町長が冒頭で配備計画を「まちづくりを根底からひっくり返す」と批判し、改めて反対を表明。中国四国防衛局の赤瀬正洋局長は「非常に重く受け止めている。懸念や不安に応えられるよう対応したい」と話した。(和多正憲)

(2018年10月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ