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通信使との交流 絵を交え創作劇 上関中1年全8人 18日 到来まつりで披露

 上関町の上関中1年全8人が18日、「朝鮮通信使上関到来まつり」で創作劇を披露する。当日は通信使ゆかりの自治体関係者が集う全国交流会もあり、地元と通信使の関わりを分かりやすく紹介する劇の練習に励んでいる。(堀晋也)

 劇は「時と海を越えて」と題し交流会の実行委が原案を考えた。同町に寄港した通信使を描いた絵図が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されたのを機に、地元の子どもが郷土史に詳しい専門家を訪ねて歴史をひもとく約10分の物語だ。

 海上交通の要衝だった上関が源平合戦など日本史の節目に関わった点や、往路が描かれている絵図の内容を紹介する。

 生徒は当時の海路や通信使の行列の絵を描いて劇中で使い、せりふの言い回しを変えるなどして伝わりやすいよう工夫する。専門家役の西山彩綾(さや)さん(13)は「劇に取り組み、知らなかった郷土史に触れられた。多くの人に見てほしい」。

 交流会は17日に関係者向けの行事があり、18日は一般来場者も参加できるイベントとして「まつり」を開く。劇に加えて上関小4~6年全28人の和太鼓演奏などもある。

(2018年11月7日朝刊掲載)

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