×

ニュース

北西允さん死去 93歳 反核運動に尽力

 広島大名誉教授で被爆地からの反核運動に尽力した、北西允(きたにし・まこと)さんが20日、肺炎のため、広島市西区の自宅で死去した。93歳。京都市出身。告別式は23日、家族で営まれた。喪主は長男康比古(やすひこ)さん。

 1954年、広島大政経学部助手となり「平和と学問を守る大学人の会」に参加し、翌55年広島市で初めて開かれた原水爆禁止世界大会の受け入れなどに当たった。社会、共産両党などの対立から分裂する原水禁運動の統一を訴え77年、14年ぶりの統一世界大会では地元実行委員会共同議長に。欧州発の反核運動が広がった82年には、約20万人が平和記念公園など市内6カ所に集まった「平和のためのヒロシマ行動」の代表幹事を担った。専門は政治学。広島大法学部長を経て広島修道大教授も務めた。著書に「イギリス労働党史論」など。

(2019年1月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ