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核ごみ処分 広島で説明 NUMO「地元の意向尊重」

 経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)は4日、原発の運転で出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分に関する対話型の説明会を広島市南区で開いた。市民たち21人が参加した。

 経産省資源エネルギー庁の担当者が、核のごみを地下300メートル以上の岩盤に埋める地層処分の方法を説明。火山や活断層から離れ、最終処分できる可能性のあるエリアを示す「科学的特性マップ」を紹介した。NUMOの担当者は、約20年かけて地盤などを調べて処分地を選ぶ流れを伝え「地元の意向を尊重する」と話した。

 4グループに分かれた質疑では、参加者が「処分地に手を挙げる自治体がなかったらどうするのか」などと質問。NUMO側は「自治体を訪問して、きっかけづくりをしている」と応じた。処分地の整備を始める時期を問われると「なるべく早く始めたいが時期は決まっていない」と答えた。(新山創)

(2019年2月5日朝刊掲載)

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