×

ニュース

核廃絶へ人材育成講座 広島県19年度予算案

 広島県は4日発表した2019年当初予算案に平和推進に関する事業費を計上した。

 国際機関などで核兵器廃絶に取り組む人材を育てる講座「広島核廃絶アカデミー(仮称)」を開講する。8月6日前後に主に海外の大学生を広島市に招き、被爆地の実相や合意形成への手法などを学んでもらう。

 期間は約10日間を見込む。教育プログラムづくりや講師の選定などは、ノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に担ってもらう。

 被爆75年を迎える2020年に向けて、日英2カ国語のウェブサイトを設ける。平和な世界の実現に向けて県が関わる取り組みをまとめて発信するほか、核を巡る国際動向を学ぶ県の無料オンライン講座を組み込む。

 県が共同研究を進める海外の3研究機関と連携組織もつくる。各機関の相乗効果を発揮したり、重複する研究テーマを統合したりする調整機能を発揮する。

【平和関連の主な事業】◎は新規、〇一部新規

◎広島核廃絶アカデミー(仮称)関連事業         418万円
◎被爆75年に向けた行事の開催準備やウェブサイト構築  2120万円
〇海外研究機関との共同研究の充実            200万円

年別アーカイブ