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土橋の歴史でつながろう 広島市中区 町内会 4月から勉強会

 江戸時代から城下町として栄え、水運の基盤を担った広島市中区土橋町の歴史を共有しようと、地元の町内会が4月から勉強会を始める。町内会離れが進む中、地域の魅力を再発見し、住民同士のつながりを深めるのが狙いだ。

 同町は市中心部を流れる本川の西岸にある。江戸時代、川岸の雁木(がんぎ)には各地から船が集まり、問屋に運ばれる荷物が陸揚げされて町のにぎわいを支えたとされる。

 現在730世帯が暮らす同町で、町内会に入っているのは120世帯ほど。町内会行事として唯一続くのが、地元の神社で開かれる秋祭りくらいだ。

 「地域に関心と愛着を持ってもらいたい」。グループホームを営む竹中庸子さん(58)と町内会長の永谷尚美さん(55)が中心になって勉強会を企画。専門家を招いての歴史講座や、町の歩みを伝える紙芝居の制作などを予定する。

 竹中さんは「住民が集う機会を増やしたい。自分の暮らす町のかつての姿を知り、親しみを持ってもらえれば」と期待する。

 地域住民、広島城下の史跡に関心のある人が参加できる。同町町内会☎082(294)9346。(山本真帆)

(2019年2月14日朝刊掲載)

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