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サーローさんの思い伝える ジュニアライター、長岡の中学生に

 中国新聞ジュニアライターの15人が21日、修学旅行で広島市を訪れた新潟県の長岡市立南中の2年生約140人と、南区のホテルで交流した。昨年11月に里帰りしたカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(87)にインタビューした記事を紹介し、核廃絶に向けた行動を呼び掛けた。

 ジュニアライターはサーローさんに「平和な世界」「ヒロシマの役割」「若い世代が起こすべき行動」を尋ねた取材を振り返り、「ここで学んだことを家族に話し、会員制交流サイト(SNS)などで発信して」と提案した。

 南中の生徒は1945年に長岡に落とされた模擬原爆や、長岡空襲について報告した。最後は原爆投下を巡る日本と海外の受け止め方の違いを話し合い、「歴史を学び合う姿勢があれば溝は埋められる」などと意見を交わした。

 交流はジュニアライターが長岡を訪れた2011年から続く。南中の村山乃稀(だいき)さん(14)は「長岡に帰っても伝える」と約束し、ジュニアライターの中2林田愛由さん(14)は「同世代の意見を聞けて刺激を受けた」と話した。(山本祐司)

(2019年2月25日朝刊掲載)

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