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海軍試射場跡で暴発犠牲者を悼む 呉市倉橋で慰霊祭

 広島県呉市倉橋町の旧呉海軍工廠(こうしょう)亀ケ首東試射場跡で10日、暴発などで亡くなった犠牲者の慰霊祭があった=写真。住民たちでつくる「くらはし観光ボランティアガイドの会」の主催。

 会員たち20人が出席し、2006年に会が設けた木製の供養塔の前で冥福を祈った。

 試射場は1898年にでき、付近の山や海に向け、戦艦大和の主砲などの試射をしていたという。

 供養塔近くには、二重ドーム構造の測定所や赤れんがの高等官詰め所、兵員食堂の跡が残る。歴史を伝えたいと会が周辺を整備し、年1、2回慰霊祭を開いてきた。

 加納恒治会長(81)は「慰霊祭も10回目の節目を迎え、犠牲者の供養になったと思う。今後も周辺の案内を続けながら歴史を伝えていきたい」としている。

(2013年3月12日朝刊掲載)

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