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　広島市佐伯区のなぎさ公園小で３１日、４年生７０人が平和への願いを込めて制作した絵が完成した。ピカソの反戦絵画「ゲルニカ」にちなんだ国際プロジェクト「キッズゲルニカ」の一環。ＮＰＯ法人の関係者が６日にスペインのゲルニカ市に贈る。

　ゲルニカと同じサイズの縦３・５メートル、横７・８メートルの布に絵の具で表現。ベンチで談笑する少女の周りに、平和の象徴の白いハトや虹などを描いた。デザインは、児童７０人が平和をテーマに描いた７０点の絵の中から選んだ。参加した山下純平君（９）は「武器や戦争のない平和な世界になってほしい」と願っていた。

　同区のＮＰＯ法人「Ｐｅａｃｅ　Ａｒｔ　Ｐｒｏｊｅｃｔ　ｉｎ　ひろしま」の中川圭子代表が５月、同小にプロジェクトへの参加を呼び掛けた。児童は、１９３７年にゲルニカ市で起きた空爆の歴史や空爆を機にピカソが描いた絵画についても学んだ。

（２０１９年６月１日朝刊掲載）