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原爆の子の像の折り鶴 ドレスに 8・6にショー

 原爆の子の像(広島市中区)にささげられた折り鶴を縫い付けたドレスなどを披露し、平和を願うファッションショーが原爆の日の8月6日午後1時から、中区のそごう広島店である。子どもを中心に被爆3世らがモデルとなり舞台に立つ予定。主催するテンボデザイン事務所(東京)は、4歳から中学生までのモデル5人を募っている。

 広島市から譲り受けた折り鶴を再利用したドレスは、子ども用と1万羽をあしらった大人用の2着がある。東京のショーなどでは紹介してきたが、広島では初めてお披露目する。ほかにも折り鶴をプリントするなど平和をモチーフにしたアイテムを準備。当日は約15人のモデルが参加し、プロのスタッフがヘアメークを担う。

 事務所代表でデザイナーの鶴田能史(たかふみ)さん(37)は、車いすを使う祖母に服を着せようとして苦労した経験をきっかけに、高齢者や障害者も脱ぎ着しやすい、機能的でおしゃれな服を手掛けてきた。「誰もが暮らしやすい社会になるには、平和であることが条件」と鶴田さん。事務所を設立した4年前は戦後70年に当たり、平和をテーマにした服のデザインに取り組み始めた。

 鶴田さんは「広島県内で身近に被爆者がいる子や障害のある子にもモデルになってほしい」と呼び掛ける。

 モデルの募集は15日まで。名前、年齢、性別、住所、電話番号、参加理由を明記し、全身の写真(スナップ写真など)と顔写真を添えてメール(info@tenbo.tokyo)で申し込む。応募多数の場合は選考する。ファッションショーは入場無料。テンボ☎03(6279)6124。(福田彩乃)

<アステールプラザに会場変更 8・6折り鶴ドレスショー>

 8月6日に開かれる、折り鶴を縫い付けたドレスなどを披露するファッションショーの会場が、広島市中区加古町のJMSアステールプラザに変更となった。当初は中区基町のそごう広島店の予定だった。

 原爆の子の像(中区)にささげられた折り鶴を再利用したドレスや、折り鶴をプリントした洋服が登場する。ショーのモデルは被爆3世を含め、子どもから大人まで約30人が務める。

 午後1時から開催。無料。ショーに先立ち正午から、広島県出身のアーティストらによる音楽ライブもある。主催するテンボデザイン事務所(東京)☎03(6279)6124。

(2019年7月8日朝刊掲載)

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