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モンゴルの医師 放射線医療研修 広島大病院で3人

 モンゴル国立がんセンターの医師たち3人が、広島大病院(広島市南区)で放射線医療の研修をしている。放射線腫瘍医2人と診療放射線技師1人で、11月1日までの2カ月間、培われた知見を身に付ける。

 3人は広島大病院で、県内で高い治療実績がある放射線治療装置「リニアック」の操作技術や、看護師や医学物理士たち専門職の連携の仕方などを学んでいる。リニアックは日本では主流だが、モンゴル国立がんセンターでは6月に導入されたばかりという。

 研修は、県や広島大など10機関でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)と国際原子力機関(IAEA)が初めて企画した。広島で培われた知見を発展途上国の支援に生かすのを目的とする。

 3人は県庁で田辺昌彦副知事(HICARE副会長)と会い、現状を報告した。放射線腫瘍医のウチラルブヤン・エンフボルドさん(40)は「広島のおかげで知識も技術も向上できている」と感謝した。

(2019年10月4日朝刊掲載)

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