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ローマ法王へ「平和の灯」 平和公園 NPOメンバーが採火

 11月に来日するローマ法王に届けるため、平和記念公園(広島市中区)の「平和の灯(ともしび)」から採火するイベントが7日、同公園であった。NPO法人アースキャラバン(京都市)の主催。メンバーが自転車で東京に運び、法王のミサで使ってもらうことを計画する。

 採火式にはメンバー約10人が参加。同法人の伊藤憲正・広島実行委員長(68)=東広島市=たちが「平和の灯」からトーチで採火し、ランプに移した。平和を願う合唱などもあった。

 一行は長崎市の平和公園の「誓いの火」なども9月下旬に採火した。メンバーが交代で自転車に乗り、神戸市や京都市などを訪問しながら東京へ運ぶ。伊藤委員長は「各地で火に出合った人が、平和な世界を考えるきっかけになれば」と願った。

 同法人は3月、カナダ在住の被爆者サーロー節子さんたちのバチカン訪問を企画し、ローマ法王の一般謁見(えっけん)に参列した。(明知隼二)

(2019年10月8日朝刊掲載)

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